出会い系アプリ

俺が出会い系サイトを始めたきっかけは、SNS通じて仲良くなったシンドーさんと言うおっちゃんが「この出会い系アプリはやれる女が揃ってるよ」と教えてくれたことだった。シンドーさん曰く「即ハメ基本だから、これ始めたら風俗なんてアホらしくて行けなくなるぜ」とのことだった。
そのアプリを入れた俺はシンドーさんからいろいろとコツを教えてもらって、セックスまではいかなかったものの、ごはん食べたりデートしたりと、そこそこいい思いをしてきた。
そんな時、ある女の子に声をかけたところ「友達も連れてきていい?」と言われた。彼女はその友達に勧められて、その出会い系アプリを始めたそうで、独りでは何かと不安だから、と正直に言ってきた。俺は全然かまわなかった。じゃあ俺も友達連れて行くから合コンにしよう、と提案すると、彼女も「それがいいね」と同意してくれた。
さて、俺は誰を連れて行こう?と考えた時に、真っ先にシンドーさんが浮かんだ。俺にこの出会える系のアプリを紹介してくれた恩人だ。恩には報いなければならない。だが、シンドーさんは「あー、俺、即ハメじゃなきゃ興味ないからそう言うのいいわ」とあっさり断られた。女の子たちとはともかく、一度、シンドーさんとリアルで会って酒でも飲みたいな、と思っていたので残念ではあった。
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結局、俺はプライベートの知人を誘って、女の子たちと合コンをした。なかなかにノリのいい子たちで、セックスはなくとも普通に飲み会として楽しかった。終わった後には連絡先も交換して、これは次もあるな、という感触だった。
シンドーさんにそのことを報告すると「もしやれそうだったら、その時は俺も呼んでくれよな」とお願いされた。ムシのいい話だなとは思ったが、どこかのタイミングでシンドーさんも招待したいと思っていたので、俺は快く了承した。
しかし、シンドーさんと会えることはなかった。俺は俺で後にその女の子とはセフレの仲になったのだが、シンドーさんはある日を境にぱったりと連絡が途絶えてしまったのだ。
俺が彼女にそのことを話すと「ああ、このID有名よ。友達がしつこく迫られて運営からサイト出禁になったの」と教えられた。なんでも、女の子に陰部の写真を送りつけたり、断られると脅迫めいたこともしていたそうだ。
即ハメ基本とか言っていたけど、シンドーさんは結局一度もやれたことがなかったのだろうな、と思った。
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